チェンバロを寄贈いただきました

このたび、如来寺にチェンバロを寄贈いただきました。
心より御礼申し上げます。

チェンバロは、ピアノが生まれる以前から演奏されていた鍵盤楽器で、
鍵盤を押すと爪で弦をはじいて音が鳴る仕組みを持っています。
ピアノのように強弱をつけることは難しい一方で、
繊細で澄んだ音色が特徴の楽器です。

音がつなぐもの

チェンバロの音色は、どこか静かで、それでいて、はっきりとした輪郭を持っています。

一音一音が、余白の中にすっと響き、その場の空気を整えてくれるような感覚があります。

仏教においても、「音」は大切な意味を持ちます。
お経や鐘の音が、私たちの心を整えるように、音には、人の内側に働きかける力があります。

与えられるということ

寄贈というかたちでいただいたこのチェンバロは、
「持つこと」ではなく、「預かること」の意味を教えてくれます。

自分のものとして抱え込むのではなく、ご縁の中で巡ってきたものを、
また次へとつないでいく。

それは、仏教でいう「布施(ふせ)」の心にも通じます。

これから

このチェンバロの音色が、訪れる方々の時間を少しだけ豊かにし、
心を整えるきっかけとなれば幸いです。

そして、この楽器を通して、
人と人とのご縁がさらに広がっていくことを願っております。

改めまして、このたびのご寄贈に、心より感謝申し上げます。