[3/23~]浄土宗開宗850年記念御朱印
二〇二四年は浄土宗開宗八五〇年となります。法然上人が開宗してから途方もない時間が過ぎ、現代まで信徒たちによりお念仏が脈々と受け継がれてきたのです。
教えを享受している信徒にとっては、この有難さを噛み締める瞬間であるでしょう。
僧侶にとっては、いざ、私たちの示す教化の在り方を見つめ直し、未来へ立ち向かう勇気を持つ瞬間であるべきでしょう。
『合掌』
法然さんがお念仏に出逢い、初めて掌を合わせた時のお心はどんなものだったでしょう。
法然さんが見ていた世の人と、私たちが見ている世の人は、幸せの在り方から苦しみの感じ方まで大きく異なるように思います。
その頃の人たちが必要だと信じたお念仏が、今の我々にも同じように必要なのでしょうか。
服を変えただけで、人の中身は同じであるでしょう。ただし、見せ方は変えていく必要があると思います。
移り行く時代と人々が、どのようにお念仏と歩むことができるのか、
お伝えしていくのが、私たちの役割と考えます。
浄土宗開宗八五〇年に立ち会える喜びを胸に、この度、開宗記念御朱印を準備致しました。
法然さんがこれからを覚悟し、想い、期待し、信じたであろうその時、掌を合わせただろう瞬間の様子を御朱印としました。